2013年9月2日月曜日

冷凍したあんずと格闘する

実家に戻ると、母の冷凍庫は庭のあんずの木になった実でいっぱいになっていた。

「結構、硬かったしあんまり甘くない。」と話す母。

冷凍されたものをかじっても、よく分からない。
冷たいだけで、とてもおいしい代物とは思えない。

冷凍庫を占領させることもできないので、全部溶かしてジャムにする準備をした。
でも、解凍された杏を食べると、程よいやわらかさになっている。

そしてものすごく旨い。
たしかに、甘みは少ないのだが、味がとてもいい。

失敗した!と思った。

冷凍しておけばいつでもこのおいしい杏を食べられたのに。
冷凍後だったら皮だってそのまま食べられる。
アイスの上に散らせば、劇ウマのデザートになったのに。

どんな果物でもそのままが一番旨いのに。

後悔先に立たず。

母の言葉を疑いもしなかった自分が馬鹿だった。

仕方がないから、調理した。
甘みに味が殺されないように砂糖を少なくしたフルーツソースにする。
保存はほとんど効かないが、甘みが少なければ毎朝のスムージーにも使える。

ジャムを作ろうと思っていたので、ビンはすでに煮沸してある。

解凍すると、杏内にあった水分が溶け出してきた。
水は一滴も入れる必要がない。
プロセッサーで砕いて味見をすると酸味がかなり強い。
砂糖を入れないと保存が利かないので重量の10%位の砂糖を入れた。

味は「丸ままより落ちているなあ」と思った。
そうやって作った杏のフルーツソース、今朝スムージーに豪快に入れた。

パイナップルと一緒に。
むちゃくちゃ旨い。
ヨーグルトの酸味とパイナップルの酸味。

酸味の三位一体だ。

結論。

旨いフルーツに、長期保存の心配は不要だった。


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